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お迎え


「「「「かんぱぁ〜い!!!」」」」

都内某所の居酒屋。
内海は久し振りに友人達と飲み会を開いていた。

最後にこのメンバーで飲み会してから今に至る近況報告に仕事の愚痴。
それぞれが違う職業のため聞ける話は新鮮で酒も進む。
そんな中、話題では定番の恋バナヘ。

「にしてもさ〜薫の恋人意外なんだけど!」

「だよね〜9歳離れてるってだけでも驚きだけど職業が大学准教授って!」

「刑事と准教授ってどんな共通点!?」

「その准教授さん介して誰か紹介してよ〜」

「え!?皆彼氏いるじゃん!!」

だってぇ〜なんで薫がぁ〜と皆声を揃えてブーイングを飛ばしてくる。
リアクションに困った薫はグラスに残っていたカシスオレンジを一気に飲み干すと近くにいた店員に同じものを注文する。

「薫飲み過ぎないでよ〜ただでさえ弱いんだから」

「薫の9歳上って36?」

「ぅ?うん、そうだけど?」

「うち等ももぅ20代後半だけどさ〜おじさんじゃないの?」

「まぁ、おじさんと言われればそぅだけど」

「どこが良かったのよ〜」

「どこって言われるとにゃ〜」

「え!?にゃ〜って薫やばくない」

「へへへぇ〜あ・店員さんレゲエパンチ一つ!」

「ちょっと〜ピッチ更に早くなってるじゃん!ちゃんと帰れるの?」

「だいじょぉ〜ぶ、ぅは〜うまぁ〜」

「こんなんがどうやって准教授を…」

「ぁははは」



1時間後



「薫!起きて!寝ないで!」

「だから飲みすぎないでよって言ったのに〜」

「どぅやって帰る気〜?」

「う〜今何時?」

「起きたぁ?もぅすぐ11時になるよ!」

「あ・じゃあそろそろせんせぃがむかえにきてくれるはずぅ」

「せんせい?って彼氏?」

「彼氏を先生って呼んでんの?」

「だってせんせぃはせんせぃだし〜あ!」

せんせぇ〜と居酒屋出入り口に向かって手を振り出す内海。
皆どんな人なのか興味のあった内海の彼氏登場に一斉に出入り口に顔を向ける。
そして唖然。

「君は…またこんなに酔っ払って」

「へへ〜せんせぃ〜」

「あ・こんばんわ」

「「「こ、こんばんわ〜」」」

ニコリと微笑まれ皆顔に熱が集中する。
何この格好良い人。
それぞれが思い浮かべていた36歳で准教授のイメージが覆された。

一方内海は本格的にウトウトし始め、湯川はこれ以上ここにはいられないと判断すると内海を立たせ座っている内海の友人達に向き直る。

「もぅこんな状態なので先に失礼します。お代はいくらになります?」

「え!?あ・まだ計算してない…」

「では迷惑もかけたようなのでこちらで払っておきます」

「え〜!?そんな良いです!!」

「気にしないで下さい。では先に失礼します」

来た時同様、ニコリと微笑むと内海の肩を抱き直し颯爽と歩いていく。

「ほら、しっかり歩いて」

「せんせぃ〜ぎゅ〜」

「歩きにくいから…」



「…あ・あの人が薫の彼氏…」

「誰よ、36歳はおじさんなんて言ったの…全然じゃない」

「私も彼氏に迎えに来てもらおうかなぁ」

「私も」

「私も〜」

それぞれ携帯を取り出すがなんとなく連絡する気になれず携帯をしまうのだった。

(せんせぃだぁいすきvv)

(普段もこんなに素直だったら良いのに)

*****
先生お迎え!!


















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